| 2026年2月4日 水曜日 |
| 第28回 ピアサポート(鈴木敏明さん)を振り返って |
| 日付:2026年2月4日(水曜日) |
| 場所:のぞみメモリークリニック |
| 待合室のテレビの前の一角を使って行った。テーブル(4人がけ)を1脚使用。鈴木さんは入り口の方向を向く。鈴木さんの右隣に本人、その右に家族がすわる。座る位置を90度にして行った。 |
| 時間:10:00~16:30 |
| 参加者:当事者5人 ・家族5人 |
| 見学者:なし |
| 鈴木敏明さんの4回目のピアサポート。 |
鈴木敏明さんは認知症の診断を受けてから6年が経ちました。
「一見普通に見えても、肝心な時に抜けたことしちゃうんですよね」と笑ってご自分の変化を話し始めました。
鈴木敏明さんプロフィール
1958年 茨城県生まれ
映画会社の演出部を経てフリーのディレクターとしてテレビ番組を構成・演出していた時、アルツハイマー型認知症と診断された。60歳を迎えた頃だった。
自分に認知症があることを疑うことがなかったため、現場にも家族にも随分迷惑をかけてきた。なぜ、もっと早く気付かなかったのか…。だから、ボクはいま認知症の考察に邁進している。
自分だけの病気じゃない
一方、参加者の方の中には、一人でバスに乗って初めての場所へ行くことへの不安や、言葉がうまく出てこないことへの戸惑いを抱えている方もいました。特に「家族との関係性」では、「身近な人に理解されない」ことで「寂しい」「つまらない」「かなしい」「どうでもいい」と繰り返し語られました。
それを聞いて鈴木さんは語りました。
「認知症は自分だけの病気じゃないんですよね、周りの人々を巻き込む病気なんです。だからこそ、認知症のことを本人にも、周りの人にも知ってもらうことが大切なんです」
そして、こう続けました。
「抱えた課題は一人だけが経験していることじゃないんです。一人で抱え込まないでね。たとえ解決できなくても、他の当事者の集まる場で、それぞれの違う状況を持ち寄って、お互いの知恵を出し合ったり、おしゃべりしたらいい。僕はそう思うんです」
Aさんの表情は少し和らぎ、「今日は悩みを聞いていただいて、ありがとうございました」とゆっくり立ち上がりました。
このやりとりを見ていて
「失敗しても、それを笑い合える仲間がいて、今この瞬間の小さな喜び(一緒に歌ったり遊びに出かけたり、おしゃべりしたり)を誰かと共有できること」が心の灯火になるのかな。認知症の先輩が、不安や葛藤を抱えている当事者と出会い、経験を伝えるピアサポートが認知症と共に生きていく上で「小さいけれど大きな力」になるのかもしれない。そう感じた時間でした。
今後の予定
地域認知症サポートブリッジでは、ピアサポートを応援しています。

