2024年10月26日(土)午後3時から三鷹駅前コミュニティ・センターで第29回認知症当事者勉強会が開催されました。この勉強会は「認知症になった後、どのように生きるか、どう生きられるか」を認知症の方を含め、参加者全員で一緒に考える場です。
勉強会が始まったのは12年前の2012年9月です。2024年には「認知症基本法」が施行され、認知症についての新しい考え方が広がってきました。今回は、「希望」をキーワードにして、川村雄次さん (NHKディレクター)に
認知症診断後の「希望」とは?〜認知症取材24年、そしてこれから〜
としてお話いただきました。
川村雄次さんのプロフィール
本会の世話人。1990年、NHKに入局。2000年、松江への転勤を機に認知症の取材を開始。2003年、オーストラリアの認知症当事者クリスティーン・ブライデンの来日時の「クローズアップ現代」は「認知症当事者の時代」の幕開けを告げるものとなった。2024年8月、長野に転勤。取材を継続している。
こんなことが話し合われました!
第29回認知症当事者勉強会では、認知症の新しい見方として「早期診断・早期絶望」から「早期希望」への転換が議論されました。クリスティーン・ブライデンの経験を通じて、認知症と診断されても希望を持ち続けることが可能であると示されました。ピアサポートの重要性が強調され、認知症患者が尊厳を持って生きるための社会作りが求められています。希望とは、環境が変わっても自由や選択を奪われないことにあり、共同作業を通じて孤独を感じない社会が目指されています。
地域認知症サポートブリッジでは、認知症当事者勉強会の活動を応援しています。