丹野智文さん、三鷹でのピアサポート -5

2023年10月11日 水曜日
第5回 丹野智文さんのピアサポートを振り返って
場所:のぞみメモリークリニック
前回と同様に、待合室のテレビの前の一角を使って行った。テーブルを2脚合わせて使用。丹野さんは入り口の方向を向く。丹野さんの前に本人、横に家族がすわる
時間:9:55 〜 16:00 まで
参加者:当事者8人 ・ 家族8人
サポーター:丹野智文さん obs:本多智子・寺尾康子
丹野智文さん

「おれんじドア」代表である丹野智文さんは、1974年に宮城県で生まれました。2013年、当時39歳で、ネッツトヨタ仙台でトップセールスマンとして活躍していた彼は、若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。診断後は事務職に異動し、現在も同社に所属しながら、認知症当事者としての声を講演活動を通じて国内のみならず海外にも発信し続けています。

また、智文さんは「おれんじドア」という認知症の人の相談に乗る場を仙台市内で開催し、目の前の認知症人を元気にしたいと活動を続けています。著書には、「丹野智文 笑顔で生きる―認知症とともに―」(文芸春秋)などがあります。

丹野さんのピアサポートはいつも自己紹介から始まります。こんな風に、まずはご自分のことを話すのです。そして今はこんなに元気ですと、笑顔で挨拶します。

丹野です。よろしくお願いします。私は、39才の時に認知症と診断されました。しばらくは、不安と恐怖で落ち込んでいました。でも、今はこんなに元気です。

「やる気がわかないんだよね、どうしたらいい?」との家族からの質問に
友人に出来ること、やりたいことを伝えてください。本読んだり歌を歌ったり、それを続ける!年を取ってやる気がある人は少ないからね~(笑)今日は1日、何を楽しもうかなぁ、何、食べようかなぁ、って。家族は「今日、何食べたい?」とは聞かないで「昨日、何食べた?」と聞きたがりますよね。
本人がワクワクすることを一緒に考える。そうすると色々考えるようになります。だんだん寒くなるけど、夫婦で旅行を考えると、身体を鍛えなきゃと思うでしょう!心が動けば体も動く!

地域認知症サポートブリッジでは、ピアサポート活動を応援しています。