丹野さん、三鷹でのピアサポート-1

認知症の私から見える社会 ピアサポート

2023年2月22日(水)丹野さんのピアサポートが実施されました。東京都三鷹市ののぞみメモリークリニックでの面談で、ご本人と丹野さんだけのお話し合いや家族と一緒のケースもありました。

終了後、丹野さんからお話を伺いました。

記録:青山・阿部

地域認知症サポートブリッジでは、認知症の人のピアサポート活動を応援しています。

家族との関係性についての話が出ました。

認知症の困りごとは防げないから、工夫することで暮らしやすくなることもあります。けれども、家族が先回りしすぎると依存関係となり、家族も「してあげなければ」という共依存になる可能性があります。本人が一人で出かけることを家族が奪ったら本人は鬱になります。本人にばれないようにこそこそ話している様子を診て不信感をもつこともあります。ご本人の家族に対しての不信感が家族の関係性をこわしてしまう。家族との関係を修復しようとして家族を支援する専門職や支援者が多いが本人は楽にならなりません。本人に支援をし、本人が元気になると家族も楽になる。

本人の相談を優先することが重要であることが示されました。

また、ピアサポートにはスピリチュアルな要素があるということが言及され、本人が元気になることを考えた支援が必要であることが強調されました。

診断直後の方に丹野さんが「俺の方が先輩!先輩!」と伝えると笑い、安堵された様子。最後に笑って帰るのがピアサポート。とおっしゃっていたのが印象的でした。